2月20・21日(金・土) 朝鮮高校生裁判支援全国統一行動

朝鮮高校生裁判支援全国統一行動 朝鮮学校で学ぶ権利を!!

全国行動チラシ表 20150129全国行動チラシ裏 20150129

****転送転載歓迎*****

朝鮮学校で学ぶ権利を!!

朝鮮高校生裁判支援全国統一行動

 

2・20文科省前抗議行動

&2・21朝鮮学校で学ぶ権利を!!全国集会へ!!

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2013年2月20日、安倍政権・文科省は、それまで「高校無償化」の適用を「留保」され続けてきた朝鮮高校を、完全に排除するための省令改定を行いました。これは、朝鮮学校を狙い撃ちにした差別であり、「拉致問題」などの学校とは何ら関係のない理由で行われた子どもの権利への侵害であり、「教育の機会均等に寄与することを目的とする」(第1条)としている「高校無償化」法にも違反する行為です。

「高校無償化」制度が始まった2010年から 数えると、朝鮮高校の生徒たちへの差別状態は、民主党政権時代も合わせて6年目に入ろうとしています。差別を受けたまま、多くの高校生たちが卒業して行きました。現在、この差別に対して、大阪、愛知、広島、福岡、東京の各地で、裁判が行われています。全国で200人の高校生や卒業生が原告となっています。

完全排除から2年となる2015年2月20日、そして21日。わたしたちは「朝鮮学校で学ぶ権利を!!朝鮮高校生裁判支援全国統一行動」と銘打って、文部科学省前行動、全国集会に取り組みます。全国各地でも集会などの取り組みが予定されています。問われているのは、日本の人権状況と民主主義です。多くの方々の参加を呼びかけます。

○2・20文科省前抗議行動

文科省を包囲し、差別への抗議と怒りの声を上げます。横断幕、プラカード、のぼりなど、アピールグッズを持って文科省前にお集まりください。全国各地から、そして韓国からも代表者が参加し、文部科学省のなかに入って担当者と面会する予定です。

日時:2月20日(金)16時〜17時

場所:文部科学省前

○2・21朝鮮学校で学ぶ権利を!!全国集会

オープニング:学生演劇「チョゴリ」上演

日時:2月21日(土)17時30分〜19時

会場:東京朝鮮中高級学校・講堂

(東京都北区十条台2−6−32)

http://www.t-korean.ed.jp/about.html

アクセス:JR埼京線・十条駅より 徒歩7分

JR京浜東北線・東十条駅より徒歩13分

主催:朝鮮高校生裁判支援全国統一行動実行委員会

全国朝鮮高級学校校長会/朝鮮学校全国オモニ会連絡会/全国朝鮮高級学校学生連絡会

全国朝鮮高級学校卒業生連絡会/日朝学術教育交流協会/朝鮮学園を支援する全国ネットワーク

「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会

連絡先:090-9804-4196 長谷川(無償化連絡会 代表)

watasitati2004@yahoo.co.jp

*同日、15時〜16時に「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」総会が開かれます。会員の方はどうぞご参加ください。

○「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」総会

http://mushokashien.blog.fc2.com/

日時:2月21日(土)15時〜16時

会場:東京朝鮮中高級学校・多目的ホール

http://www.t-korean.ed.jp/about.html

小講演:田中宏(支援する会共同代表)

連絡先:mushokashien@yahoo.co.jp

 

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朝鮮学校で学ぶ権利を!!

朝鮮高校生裁判支援全 国統一行動

呼びかけ文

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・前代未聞の差別―審査中に規定を削除

2013年2月20日、「高校無償化」法の施行規則(文科省令)が「改正」され、朝鮮学校に適用されるべき規定が削除されました。同日付で、審査の打ち切りと「高校無償化」不適用を通知する文書が、各地の朝鮮学園に送りつけられました。その「改正」は、文科省内に設けられた専門家らでつくる委員会が、朝鮮学校への「高校無償化」制度適用の可否について結論を出す前に行われました。審査中に、審査の根拠となる規定を削除してしまったのです。

審査の途中で、審査対象から外すというのは、フィギュアスケートの競技の最中に、「あなたの出場資格は規定変更 により無くなったので中断せよ」というようなものです。まさに常識では考えられない前代未聞の暴挙を安倍内閣・文科省は断行したのです。

・朝鮮学校排除は違法

これは当然、行政手続法違反です。また、「教育の機会均等に寄与することを目的とする」(第1条)としている「高校無償化」法にも違反します。政治的理由による恣意的な差別であり、権限の濫用以外の何物でもありません。さらに、社会権規約をはじめとする国際人権諸条約に違反しており、日本国憲法の平等原則とも相容れません。

・「朝鮮学校除外は差別」-国際社会からの批判

2013年、国連・社会権規約委員会が日本政府に対して「高校教育授業料無償化プログラムから朝鮮学校が除外 されていることを懸念する。これは差別である。・・・・委員会は、高校教育授業料無償化プログラムが朝鮮学校に通う子どもたちにも適用されることを確保するよう、締約国に対して求める」としました。

2014年には人種差別撤廃委員会が、「高校無償化」からの朝鮮学校の除外と地方自治体による補助金凍結・削減問題に懸念を示し、「締約国が教育機会の提供において差別がない」よう勧告しています。同委員会は、これを多岐にわたる勧告項目のなかから「特に重要な勧告」の1つ(4つのなかの1つ)に指定して、次回の日本政府報告に、勧告の実施のためにとった「具体的措置に関する詳細な情報」を盛り込むことを求めています。国際社会は、日本政府を強く批判し、具体的措置を求めています 。

韓国では「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」が結成されるなど、朝鮮学校への関心が高まり、日本政府による差別への批判の声が上がっています。

・ヘイトスピーチは許されない。では、朝鮮学校排除は?

「在日特権を許さない市民の会」(在特会)らによる京都の朝鮮学校への襲撃事件の民事裁判では、被告らの行為は人種差別撤廃条約に抵触するのみならず、「我が国で在日朝鮮人の民族教育を行う社会環境も損なわれたことなどを指摘することができる」とした大阪高裁判決に対する被告側の上告を最高裁が棄却し、高額の損害賠償が確定しました。「高校無償化」からの排除もまた「在日朝鮮人の民族教育を行う社会環境」を脅かす許しがたい差別であり、そ れが「お上」による暴挙である故 に、より深刻とも言えます。

・2年の節目に統一行動を!

現在、日本各地で裁判闘争が繰り広げられています。合わせて200人を超える高校生、卒業生が自ら原告となって闘っているのです。2015年2月20日、私たちはあの忘れもしない省令改悪の日から2年を迎えます。私たちは、この日を節目に、朝鮮学校差別に反対する運動のさらなる高揚、そして裁判闘争を勝利へと導くべく、全国統一行動を提起するに至りました。多くの方々のご参集を呼びかけます。

2015年1月30日

「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会