2003年7月24日 神戸大学 野上智行学長 殿 申し入れ書 去る6月24日,来年神戸大学を受験することを希望している東京朝鮮中高級学校生3名が,代理人たる弁護士を通じて,貴殿に対し,「入学資格認定書交付申請」を行ったはずです.しかしながら,いまだこの問題をめぐる学内的議論の場が設けられていないばかりか,そもそもそのような事実そのものが学内ではほとんど知られていません. このような現状を憂慮した私たちは,別紙のような声明を準備して,本学教員に広く呼びかけましたところ,全学から,114名という多くの方々の賛同を得ました.そこで,この声明の趣旨を踏まえ,以下の通り申し入れます. @6月24日に「入学資格認定書交付申請」を行った外国人学校卒業予定者に対 し,学校教育法施行規則第69条6号に基づいて,7月末日までに「入学資格 認定書」を交付することを求めます. Aまた,ほかの外国人学校卒業(予定)者から同様の申請があった場合にすみやか に対応できる態勢を早急に整えることを求めます. B上記「認定書」を交付しない場合は,その理由を明らかにすることを求めます. C外国人学校卒業者の入学資格の問題につき,専門の委員会を設置するなどして, 全学的議論の場を設けることを求めます. 外国人学校卒業予定者は,入学資格が認定されない場合,大検を受験せねばなりません.また,認定された場合でも,時期が遅くなりすぎると,センター試験への出願ができず,結果的に来春の受験が不可能となってしまいます.このように時間的余裕がありませんので,とくに上記@Aにつきましては,今月中に前向きな対応をしていただきたいと思います. 以上,申し入れます. 「外国人学校卒業生の大学受験資格を求める神戸大学教員の声明」 呼びかけ人 大津留厚(文学部),上野成利(国際文化学部),宇野田尚哉(同前),岡田浩樹(同前), 安井三吉(同前),岡田章宏(発達科学部),ロニー・アレキサンダー(国際協力研究科) *代表:宇野田尚哉,連絡先:内線7461,unoda@kobe-u.ac.jp |