「大学入学資格差別に反対する青年学生有志の会」による
文部科学省への申し入れ 報告
2003年3月14日
― 要請文の提出(朝高生)
※別紙参照

― 質疑応答

朝大生:@インターナショナルスクールの卒業生に限って国立大学入学資格を与えるといいますが、何を基準にしているのか納得のいくように説明していただけますか?
A中央教育審議会大学分科会後の文部科学省の発表は、今回の差別的な決定を固めたように聞こえます。その一方で3月いっぱい今回の決定に関するパブリック・コメントを募集していますがそれによって方針を変える意思があるんでしょうか?
B国連の各条約委の勧告や日弁連勧告をどう受け止めているのですか?

応答:@既存の学校、いわゆる実績のある評価機関による認定を基準としている。A3月6日にお発表したのは最終決定ではない。パブリックコメントの意見を踏まえ検討する。B私どもも勧告を視野に入れ大学受験資格問題に関しては、1999年の大検の受験資格の緩和をはじめ逐次、拡大していっている。

早大生:英米の評価機関をつかう場合、朝鮮学校をはじめとした民族学校を差別することは明らかなのに文部科学省の方では新たな認可機関をつくるという対策がなっかたのか?この決定を下すとき、新たな制度的差別を生むという意見がでなかったのか?

応答:そのことも全部踏まえこれからの検討事項です。しかし、機関をつくるのには時間がかかります。 差別をしているという意識はありません。

朝大職員:朝鮮学校、中華学校、韓国学校に一回でも行ったことがあるのか?

応答:ありません。

朝大職員:検討すると行ってなぜ一度も足を運ばないのか?(ちょうどデモ行進が文部科学省前を通る。)
今、私たちの団体が外でデモ行進を行なっています。あなたたちが出した決定がみんな間違っていると言っているのですよ。

朝大教員:特定の外国人学校排除という意識はないというが、結果としてそうなっている。当事者がそう感じている。

応答:それに関しては引き続き色んな観点から検討していきたい。

朝大生:逐次、検討といっているがそんな悠長なこうをいってられない。この子たち(朝高生)にとっては未来に関わる問題なのですよ。教育を受ける権利は誰にでも与えられ、日本もこれに関しては色んな国際条約に加盟している。それに関してどうお答えになるのですか?

応答:日本にも教育制度がありまして。

植田宗紀議員:今、規制改革をうたっている中ですべてを見直そうと言っている。まさに教育制度に関して新たな制度を検討し、つくるのではないのか?明らかに差別を生む基準を今なぜつくるのか?当事者を前にしてもうちょっと向き合ってほしい。

同胞弁護士:日弁連や国連の各条約委員会でも“朝鮮学校は日本の学校と同等の教育をしている”と判断し、国際的評価を受けている。そして日本政府は朝鮮学校に対する差別を是正するよう勧告を受けているのに、これに関してはどうお答えになるのですか?

応答:私共は今回は一定の評価機関を基準としました。

早大生:今、教育基本法改正では愛国心を育てる教育しようとしているが、私は日本人として、差別されている当事者をまえにしてこの国に愛国心を持てない。あなたはこの国に愛国心をもてますか?

応答:個人的な質問なので答えられない。しかし、私は国家公務員なのでこの国のために働いているという意識はある。

朝大生:大学入学を認めてくれといっているのではない。大学入試を受ける権利を与えてほしいと言っているのです。もし試験にでる問題に答えられないような教育をしているというなら試験にも落ちるはずです。

応答:私共の説明が不充分でした。大学入試というのは日本の教育制度で小、中、高の過程を経て大学入学と決めている。 そして高校を卒業しなかった場合、大検をうけることになっている。

朝大生:パブリックコメントを踏まえ検討するというが、具体的な対策をだしてくれるのですか?

応答:意見を踏まえ私共が判断します。

朝大生:具体的な対策をだしてくれるのですかと聞いているのです。

応答:検討します。

朝大教員:今後、検討というが時間がない。わたしたちも日本のことを何も知らないのではない。もう何世代も経て長年日本に住んでいる。当時の官僚も朝鮮人が学校を立て、民族教育をしているのを知っていたので何度も認可しようという議論もあった、ことごとく打ち砕かれたが。 そしてあなたたちはもう何年も私たちを無視してきている。一度朝鮮学校を見に来てください。

朝高生:ぼくは12年間民族教育を受け日本学校生徒にくらべ劣っているとおもはない。逆に負けないと思っている。学力でも劣っているとは思わない。わたしたちは朝鮮学校で朝鮮語はもちろん日本語も学び、数学、理科も学んでいる。英語も学んでいるのですよ。今回の決定はほんとうに納得できません。ぼくが来年大検をうけるから急いでいるのではありません。これからの後輩のためを想って言っているのです僕らの後輩がたくさんいるのです。正しい判断をしてもらいたいと思います。これからも学生が主導に立ってこの問題に取り組んでいきたいと思います。

植田宗紀議員:最後にこの方針は各国連勧告を尊重した結果なのか、考慮した答えなのかお答えいただきたい。これから差別するのかどうかはっきり言ってください。

応答:私たちは人権を考慮して決定をだしたと思っています。差別するつもりはありません。
DVD Box MBT ・・・ヤゥ`・ケ。。DVD ・・・ヤゥ`・ケ。。モサュ ・ノ・鬣エ・・ワゥ`・ モサュ ・ノ・鬣エ・・ワゥ`・ DVD